全力解説 vol.5「海外のつわりの薬は使えないの?」完全版

読者の方からご質問を頂きました。
🤰「他の国にはつわりの薬があると聞きました。日本では導入されないんでしょうか?」
つわり問題は本当に難しいですね🐻❄️
何が難しいかって、未だに仕組みがいまひとつ解明されていないこと、
研究を進めるのが非常に難しいこと、医学史において屈指の薬害事件が絡んだことなどにより、
つわりの研究が行われる機会が少ないのが現状です。
それでは本日は、つわり研究の歴史と治療薬について全力解説していきましょう🐻❄️
つわり研究がなかなか進まない理由と、
日本で安全・かつ合法的に使える範囲内で海外のつわり治療薬を再現する方法についても。
◎つわりとは?
まずはつわりの基礎から解説しましょう。
つわりとは、ざっくり言えば「妊娠初期に起こる悪心・嘔吐」といったところになります。

しかしここも定義が難しく、一般的には
・妊娠4~9週頃に始まり
・7~12週頃をピークとして
・12~16週頃までに軽快してくる
という経過を辿ることが多いものの、妊娠中期~後期まで続く症例や、それこそ出産するまで続くという症例もあり、
「つわりとはこういうものである」と断言するのは非常に難しいわけです🐻❄️
よく間違われますが、「悪阻(おそ)」というのはつわりが重症化して体重が大きく減少(目安は5%ほど)したり脱水や電解質異常といった重い症状に至った状態を指します。

そしてつわりが起きる原因は、よく分かっていません。
統計学的には、hCGというホルモンが上昇する場合(双子・三つ子といった多胎妊娠や胞状奇胎など)に関しては悪阻に至るケースが多いことや、
家族に悪阻になったことがある人がいる家系では悪阻になりやすいことから遺伝学的な関与もあるんじゃないか、
という説が唱えられたりしているわけですが、つわりの詳細な仕組みについては未だにあまり解明されていません。
いやいやもう21世紀やぞ、前澤さんが月に旅行するこの時代になんでつわりの仕組みひとつ解明されてないんだ、
と思われるのもやむを得ないことです🐻❄️
◎つわりの研究が進まない理由
過去の事例や医者としての立場を踏まえて、つわりの原因の究明や治療法の研究がなかなか進まない原因を私なりに考えてみると、
大きく分けて3つの理由が考えられます。
①「妊娠しているから」
②「薬を使う期間が短いから」
③「サリドマイド薬害事件の影響」
の3つですね。
詳しく解説していきましょう🐻❄️
提携媒体
コラボ実績
提携媒体・コラボ実績
