全力解説 vol.36「妊娠中にアセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)は飲めるの?」
私のもとにたびたび寄せられるご質問に、こういったものがあります。
🤰「妊娠中にアセトアミノフェンを飲むとADHDリスクが上がるという報告があるようですが、本当ですか?」
🤰「妊娠中のアセトアミノフェンはASD(自閉スペクトラム症)リスクを上げると聞きました」
アセトアミノフェン(カロナール)は、いわゆる「妊娠中に飲んでもOKとされている解熱剤・鎮痛薬」であり、私も片頭痛持ちや子宮筋腫変性痛、コロナやインフル等の妊婦さんに処方することはしばしばなわけですが、
赤ちゃんのASD・ADHDに与える影響がなんとかかんとか、未だに根強く言われているようで。
これに対する私の回答は一貫して以下の通り。
🐻❄️気にしなくていい。
です。
てなわけで本日は「妊娠中にアセトアミノフェンは飲めるの?」というテーマでお届けします🐻❄️
痛み止めの分類
さて、まずは「痛み止めの分類」からいってみましょう🐻❄️
現在、広く用いられている痛み止めは大ざっぱに以下の2種類です。
①アセトアミノフェン
②NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
厳密にはこれら以外にも、片頭痛に特化したトリプタン系、神経性の疼痛に効きやすいプレガバリンや、がん性の疼痛に有効な医療用麻薬の類もありますが、
まあ一般的なレベルで「痛み止め」と呼ぶ場合はほとんどこの2種類と言い切って良いです。
①アセトアミノフェン(カロナールなど)
まずはアセトアミノフェンですが、これに鎮痛効果があるという事実が判明したのは薬剤師のうっかりミスが由来だったりします。
1886年、フランスのアーノルド・カーンとポール・ヘップは寄生虫感染症に「ナフタレン」が効くかどうかを研究していたのですが、
薬剤師がうっかり全く別の薬である「アセトアニリド」を処方してしまいました。
(当時は薬のチェック体制がガバガバのユルユルだったのです)
それを飲んだ患者は発熱していたのですが、アセトアニリドを飲んでめちゃくちゃ熱が下がったことが判明。続いて、痛み止めとしても効くことが分かります。
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- 妊娠中にアセトアミノフェンを使う理由
- 妊娠中のアセトアミノフェンに関する報告
- 余談:妊娠中の発熱は赤ちゃんに悪いのか?
- まとめ
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