全力解説 vol.41「陣痛にまつわる俗説を検証する」

🐻❄️やあ。シロクマ産婦人科医やっきーだ。
🐻❄️今日は良いニュースと悪いニュースをお知らせするぜ。
🐻❄️まずは良いニュースからだ。
🐻❄️2025年7月24日、男性への9価HPVワクチン接種が日本で承認されることがほぼ決定となった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a8f545c5719c5c988b31838593c71e09b25bfa89
🐻❄️実に良いニュースだ。なぜ「9価ワクチンの男性承認」が良いのかはブログを読んでくれ。
🐻❄️では、悪いニュースも発表するぜ。
🐻❄️9月1日に発売予定となっていた私の単著『アレはホントにマジなのか』があるだろう?
🐻❄️その中で『HPVワクチン』の解説をしているんだが……

出典:産婦人科の質問箱 アレはホントにマジなのか P105
🐻❄️「2025年7月現在、男性への接種が承認されているHPVワクチンは4価ワクチンのみ」「9価ワクチンは承認されていません」と書いてしまったんだ。
🐻❄️そして9価承認決定のニュースが飛び込んできたのは、三校組(書籍になる前の最終版)の修正を提出した直後だったんだ。そんなことある???
🐻❄️このことを南山堂に泣きついてみたら、なんと発売日を遅らせてでも修正してくれることになった。ついでに他にも気になった箇所が見つかったので修正することにした。南山堂の「正確な医療情報を届ける」というプライドが垣間見える判断だ。
🐻❄️ただ、発売日を延期するとなるとどう考えても印刷所とか流通には迷惑がかかってるし、南山堂の編集さんが印刷所からボロクソ言われてる可能性もある。ますますもって山ほど売らないと申し訳がないぜ!!
🐻❄️まあそんな珍事件は起きたが、半年間死ぬ気で書いた『アレはホントにマジなのか』の予約はまだまだ受付中だ。あとはこれ以上修正することがないように祈るのみだぜ。
🐻❄️なお、9月14日に紀伊國屋書店の新宿本店さんでトークイベント(サイン本もあるよ)を行うことが決定した。詳しくは特設サイトを見てほしいぜ。
(サインは当日に当該書店で購入したものに限るので、来場される方はあらかじめ紀伊國屋書店の新宿本店さんで予約を行い、当日に購入して頂くとサイン本も予約特典も手に入れられるのでおすすめだ。詳細は後日お話ししよう)
🐻❄️3年前に「やっきー」の活動を始めるまでは漫画が好きなだけのただの産婦人科医だったんだが、全力で突っ走り続けてたら紀伊國屋さんでイベントを行うことになった。どうしてこうなったんだろうか、人生って不思議。

🐻❄️それにしてもワクチン承認なんて政府や製薬会社が年単位をかけて動いてるプロジェクトなのに、よりによって最終修正版の提出直後に承認が決まるってわし運が悪すぎんか???前世で子持ちのアザラシとか襲ったんか???
🐻❄️ともかく気を取り直して、ここからが本編です。どうぞお楽しみください。
こんにちは!
産婦人科医やっきーです!
本記事執筆の数週間前、子供服メーカーで有名な某大手企業のオウンドメディアが炎上していました。
ざっくり流れを言うとこんな感じ。
・2015年に某企業のオウンドメディアで『陣痛』に関する記事が掲載された
・その記事内で、某ベテラン産婦人科医が自説を展開していた
「この痛みが特徴的なのは、不快なものではないということ。とても痛い60秒があるかと思ったら、次の瞬間にはスーッと引くのです。お母さんになる人は、このとき恍惚感のようなものを感じているのではと思います。」
・2025年7月7日、Xでこの記述が掘り起こされて大炎上
・多数のクレームが入り、当該記事は修正済み
この騒動について、いち医療情報発信者 兼 医療系インフルエンサーとして思うところは死ぬ程ありますが、大っぴらに書くとシャレにならん所から怒られる可能性があるので本記事の最後にご案内するとして、
本記事では医学的な解説のみを中心とした記事「陣痛にまつわる俗説を検証する」をお届けします。
陣痛の痛みの強さは、医学的にどのように捉えられるのか?
そもそも、なぜ陣痛というものが存在するのか?
「男に陣痛が起きると死ぬ」「出産は鼻からスイカが出るくらいの激痛」「満月の夜に陣痛が来やすい」という俗説の信憑性は?
今回はこのあたりを解説していきましょう🐻❄️
はりきっていくぞ🐻❄️

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- 陣痛の痛みの強さについて
- 陣痛は何故こんなに痛いのか?
- 「男に陣痛が起きたら死ぬ」は本当か?
- 「満月の夜に陣痛が来やすい」は本当か?
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