全力解説 vol.14「健康診断・がん検診・人間ドックの受け方と腫瘍マーカーの話」
こんにちは!
産婦人科医やっきーです!
本日のテーマは、意外と知られていない「健康診断・がん検診・人間ドックの受け方」です🐻❄️
ここで言う「意外と知られていない」は一般の方に限らず、
医療職、なんなら医師であっても興味ない人はとことん興味がない話題なので、
「がん検診?受ければ受けるほどいいんじゃね?」という認識の人が少なくありません。
(小児科や整形外科など、がん検診と殆ど縁がない科ならともかく、内科・外科や婦人科にもたまに居るのです)
加えて、産婦人科でよくあるのが、健康診断のオプションや人間ドックで腫瘍マーカーを測定し、
他は何も異常が見つからなかったけど腫瘍マーカーの数値だけが異常だったので精密検査を勧められました、として紹介されるパターンです。
これに関しては典型的な腫瘍マーカーの間違った使い方です。
大事な結論だけ先に言っておきますと、
がん検診や健康診断は適切に受けることができれば健康の維持には非常に役立つのですが、
「受ければ受けるほど良い」というものでは全くなく、
むしろ身体的・金銭的に負担が増えるだけの検診もたくさんあります。腫瘍マーカーもほとんどがそれです。
ただ、ここが本当~~~~に難しいところで、
医学的には必ずしも推奨されない検診を行った結果、病気が見つかって早期治療につながるというケースも確かに存在はするのです。
最近の例で言いますと、お笑いコンビ・オズワルドの畠中悠さんが2023年10月にPET検査を受けたことで腎臓がんが発覚し、右腎臓の摘出手術を受けられました。
出典:吉本興業株式会社
では、医学的に推奨される健康診断・がん検診の受け方とは?
人間ドックは受けるべきなのか?腫瘍マーカーの使い方は?
オズワルド畠中さんの検査について、やっきーはどのように考えているのか?(畠中さんの受診が間違ってると言いたいわけでは全くないのでご注意ください)
本日はこのあたりを解説していきましょう🐻❄️
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- 予防医療について
- 健康診断について
- がん検診の受けすぎはよくない?
- 受けるべき5つのがん検診
- 人間ドックは受けるべき?
- 人間ドックが活躍する場(私見)
- 腫瘍マーカーの意味は?
- まとめ
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