やっきーの1週間コラム:⑤日本産科婦人科学会2026 in 北海道

北海道、東京、京都、沖縄。
「日本国内で、旅行に行くならどこ?」という問いを考えるとき、真っ先に挙がるのがこの4都道府県だろう。
修学旅行先の定番でもあり、日本中どこに住んでいようともこの4か所のどこかには憧れを抱くもの。否、抱かざるを得ない。
オラ東京さ行ぐだ、と意気込む地方の青年は、大都会東京に夢を見る。
東京ディズニーランドや新東京国際空港(成田空港)の所在地が東京でなく千葉だというネタは火がつくくらいコスられまくっているが、
同じく千葉に存在する「東京ドイツ村」という自己矛盾の塊のごときネーミングを前にするとそんな些事はどうでもよくなる。
日本史を愛する歴史通は、古都・京都に想いを馳せる。
新選組が尊王攘夷派志士を襲撃した池田屋は現在では居酒屋になっており、坂本龍馬や中岡慎太郎が暗殺された近江屋はカラオケ店になっている等、幕末におけるメインディッシュ級の建築物がことごとく現存していないことを知って絶望するのもまた諸行無常の響きである。
沖縄も良い。パスポート無しで最も手軽に、気温・風土・文化などの「異国感」を感じられる場所だ。
宮古島や石垣島など、あのへん一帯にある島はだいたい沖縄県と見せかけて、
ものすごく沖縄顔をしている奄美大島が実際には鹿児島県であるといった罠も設置されているが、そうした土地勘を掴みにいくこともまた南西諸島旅の醍醐味と言える。
中でも、試される大地・北海道の守備範囲の広さは出色だ。
暑さを逃れようとする者、美味い飯を求める者。アイヌ文化と近代開拓の歴史も相まって、古都らしい古都も存在しないが、それは人々を受け入れる裾野の広さにも繋がっている。
島本和彦・藤田和日郎・荒川弘・火鳥・野田サトル・いくえみ綾・佐々木倫子・板垣恵介など、北海道出身の漫画家たちのレベルは異様と言って差し支えないほどに高い。
北海道は、我ら西日本人にとって…いや、本州以南の全ての日本人にとって特別な土地なのである。
そんな北海道で、2026年5月15日~17日に日本産科婦人科学会が開催された。
私の本業的にも学会参加は何かと有用であるし、産婦人科医やっきーにとっても大事な仕事の場になる。
というわけで、2泊3日の北海道旅ブログをお届けしていこう。

初日の昼、新千歳空港に降り立った。
さすが北海道、5月とはいえ若干の肌寒さを感じる。
今回の学会場は札幌駅から多少の距離があり、歩いて行くには少々骨が折れる。
空港から学会場の近くまでほぼ直通のバスが出ているため、荷物を抱えてそれに乗り込む。
札幌ドーム(現:大和ハウスプレミストドーム)の前をバスが通過した。
日本ハムファイターズの移転などを巡りひと悶着あったことを思い起こし、元なんJ民の血が騒ぐ。
ファイターズ本拠地時代に一度来たことがあるが、その時は最寄りの福住駅から歩いてきたため、この辺りは通っていない。柵と植物の生え具合が『ゼルダの伝説』すぎるなと感じながらバスに揺られる。

序盤は入れないが、フックショットを手に入れたら進めるやつだ。
工事中の鉄骨の隙間から、ある看板が目に入る。
『ゴールデンカムイ』の鶴見中尉が食べてた月寒(つきさっぷ)あんぱんだ!

あまりにも見づらくて申し訳ないが、月寒あんぱんである。
北海道には数える程度しか来たことのない私でも月寒あんぱんにテンション爆上げになってしまうのだから、まったく『ゴールデンカムイ』の影響度はすごい。
北海道の名産なのか?と思うくらい、他の作品ならブッ飛んだキャラクターとして扱われるであろう奇人たちがわんさか出てくるため、全部が全部良い影響かと言われると審議の余地があるものの、とにかく北海道の知名度向上にこれほど寄与した作品はなかなかないだろう。
惜しむらくは、月寒あんぱんをヒンナヒンナできる機会に恵まれなかったことである。次回の課題としよう。
そんなことを考えているうちに、バスが学会場に到着した。
のだが、実は初日のメインイベントはこれではない。受付を手早く済ませ、ある場所へ向かう。
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