「ダイエット法を全部検証する スポーツ編」全力解説 vol.78-2

前回のvol.78-1「ダイエット法を全部検証する 基礎知識編」はなかなかの反響で、
当レターの登録者数も36000人に達しましたし、サポートメンバー数もグッと増えました。大変ありがとうございます。
前回の「基礎知識編」は医学会推奨の真っ当な、悪く言えば意外性のない話をしてきました。しかしその内容を実践しただけでも私の体重はこの10日間で3%ほど落ちました。基本って大事。
(もちろん、この3%がぜんぶ脂肪の減少というわけでもないのですが)
しかしここからは具体的なテクニックの話になってきますので、実用度は前回よりもさらに上がっていくはずです。たぶん。
「筋トレするべきなの?」「ベジファーストって意味あるの?」「トクホのお茶とかコーラは飲んだほうがいいの?」「マンジャロって結局何なん?」といった疑問が解消し、実践に活かせてBMI 22の標準体重を獲得、健康体になって女の子にモテモテという寸法です。お前も鬼にならないか?
といった感じで私も「早く次を書きたい」という意欲がマックスに高まっていたため、意気揚々と下調べを始めようとしたところ、
国内の医学文献検索サイト『メディカルオンライン』がメンテナンス中となっており、さっそく出鼻をくじかれてしまいました。
メディカルオンラインは検索性と網羅性に長け、昭和どころか大正時代の論文まで収録されてるため医学史の掘り下げという観点からも有難く、かつ学会抄録もかなり載っているため、論文になってないレベルの超ニッチなデータも取れます。
私にとっては国内のメディカルオンライン、海外のPubMedであり、この2サイトが無いと何も書けねえというくらいには生命線の情報源です。
すると間もなく、ブロガーの友人から「PHPの脆弱性が発見されたらしい」との連絡が入りました。

出典:Yahoo!ニュース
そもそもセキュリティというのは、守る側はあらゆる穴を想定して先回り準備していなければならないのに対し、攻撃側はほんの一か所でも脆弱な部分を見つけたらそこを集中して狙えるので、仕組み的に攻撃側が超有利なものなのです。
そしてこの「脆弱な部分を探す作業」が、AIの発達によってすさまじい効率でできるようになってしまったというイメージ。
今まさに(2026年10月現在)、あっちこっちの企業やサービスから個人情報がガンガン流出しまくってるのもそのへんが一因です。
そして私が2022年に始めた漫画解説ブログ『産婦人科医が漫画を読む』。
このブログは裏側でこのPHPがフル活用されているので、下手すると詐欺サイトのURL誘導文を書き足されたり、サイト自体を消されたりする可能性があったのです。
…というのが10月22日の夜のTVニュースで取り上げられるくらいには話題になってたわけですが、
われわれ個人ブロガーは21日の段階で既にPHP周りの改修作業にヒイヒイ言っておりました。公式からの修正版PHPの公開時刻が日本時間で23時だったしな!!!
現在では改修も終わり、念のため不審な文章やスクリプトが埋め込まれてないかチェック済です。疲れた。
とはいえそれもだいぶマシな方で、もっと悲惨なのは真夜中に突貫工事を迫られた大規模なWebサービスやレンタルサーバー会社などの管理者の方々でしょう。
これを書いてるプラットフォームのtheLetter運営者の皆様もたぶん血の汗をかいたことと思います。いつも大変お世話になっております、今回もお疲れ様でした。theLetterの株ください。
さて、そんな紆余曲折を経たダイエット記事・第2弾は「スポーツ編」となります。
有効な筋トレとは?有酸素運動にはどのような効果があるのか?ていうか有酸素運動って何?リングフィットアドベンチャーやNintendo Switch Sportsの効果とは?結局、ダイエットに最適な運動とは何なのか?
今日はそんなお話です。
お品書きは以下の通り。
②-A:有酸素運動
②-B:筋トレ
②-C:1日1万歩ダイエット
②-D:食後の運動
②-E:足パカダイエット
②-F:ドローインダイエット
②-G:ロングブレスダイエット
②-H:ビリーズブートキャンプ
②-I:トランポリン
②-J:フラフープ
②-K:Fit Boxing
②-L:リングフィットアドベンチャー
②-M:Nintendo Switch Sports
②-N:セクササイズ
これらを、私の独断により以下の評価によって判定していきましょう。
★★★:強くおすすめできる。減量効果と身体的負担・費用・安全性のバランスが良い。
★★☆:状況次第ではおすすめ。目的を適切に選べば一定の減量効果が見込める。
★☆☆:減量法としての優先度は低い。健康維持に役立つ可能性はある。
☆☆☆:おすすめしない。減量効果よりも費用や身体的負担の方が大きい。
保留:判断材料となる研究が不足している、または結果が一致していない。

「固太り」は本当に痩せにくいのか?
その前に、前回の記事のコメントでも寄せられた、脂肪が燃焼しにくい(とされる)「固太り」という現象について解説しておきましょう。
まず大前提として、「固太り」という医学用語は存在しません。
私自身、医学部で6年間を過ごしてきて「固太り」という言葉自体を聞いたことすらありませんでした。
では、「固太り」とはどういう意味の言葉なのでしょうか。
たとえばタニタによる体組成計の解説記事では、固太りのことを「体脂肪率が高く筋肉量も多い状態」と表現されていますが、
anan 2020年7月1日号の記事では「体が硬くて冷たい状態」「筋肉や筋膜を含む結合組織が固くなっていて老廃物の排出が妨げられる」と、あまりにも違いすぎる説明がなされています。
天下のタニタとananの意見がここまで割れてるだと…?
他にも、ダイエット食品を販売しているマイクロダイエットでは「肉質が固そうに張っている」「筋肉の間に脂肪が入り込んでいる霜降り肉状態」というこれまた全く別の概念が登場しますし、
女性ヘルスケア系のWEBメディアであるFYTTEでは「衰えた筋肉の周りに脂肪がついている」と微妙に食い違うことを言っています。
結局、単に筋肉が多い状態なの?脂肪の周りの組織が固いの?脂肪が筋肉に入り込んでるの?筋肉の周りに脂肪があるの?といったあたりが統一されておらず、謎の概念としか言いようがありません。
では結局、「固太り」は医学的にどう捉えるべきなのでしょうか?
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